無駄に広すぎる土地を買わないための秘訣 

 

基礎工事の途中で、お施主様から電話がかかってきて、『中村さん、うちの家って小さくないですか?』という質問をたびたびお聞きします。工事前に『小さく感じてしまいますが心配ないですよ!』と、あらかじめお伝えしていてもです。

そして、この基礎と同様に実際の面積よりも小さく感じてしまうのが“土地”です。50坪の土地なんて、極端に言うと、家が建っていなければ『えっ!?こんなとこに家建つの??』って思ってしまうのではないでしょうか?

それゆえ、多くの方が、無駄に広い土地を購入しようとしてしまいます。

こんにちは。

Simple Takasaki Studio 中村伸司 です。

あなたが住もうと考えている地域の土地の価格が、坪20万円を超えるような場合、広い土地がいいなと考え、60坪を超えて土地を購入してしまうと、大幅に予算が上がってしまうことになるので、住宅ローンの借入額を増やさざるを得なくなるか、自己資金をもっと多く入れないといけなくなるか、家の予算を削らざるを得なくなってしまいます。

最も現実的な選択が、家の予算を削るという選択肢です。ですが、この場合よく考えて家を建てないと、非常に住みにくい家を建ててしまうことになります。

家のコストを落とそうとすると、1階を可能な限り小さくしつつ、1、2階の面積が同じである家を提案されるからです。このような家の多くが、1階にはリビングダイニングキッチンしかありません・・・そして収納がほとんどありません・・・となると、せめてこれぐらいはと、リビングを広くつくってもらったとしても、収納が足りないことから、リビングやダイニング、それからキッチンの至るところに、荷物が散乱することになってしまいます。

また、2階に個室が多くあっても、子供が小さいうちは全く使わないことから、仮に28坪の家をつくったとしても、実質18坪ぐらいのスペースだけで暮らさざるを得なくなります。下手したら10年以上もの間です。

もっと良い選択肢は、そもそも土地購入費用を最大限に抑えるようすることです。

平屋となれば、55坪以上の広さがないと間取り的に厳しくなってしまうのですが、2階建ての場合であれば、土地の形状にもよりますが、比較的きれいなカタチで区割りしてくれている新規分譲地などであれば、40〜45坪あれば、カッコ良くて暮らしやすい住まいを建てることが出来ます。

とはいえ、ただでさえ小さく見えてしまう更地の土地なので、ただ土地を見ただけで、40〜45坪の土地を買うのは、かなり難しく、決断に勇気がいります。

ですから、土地探しをする時には、必ず住宅会社にも協力していただくことをオススメします。

それでは、、、