資金計画から始まる家づくりで工夫すべきポイントとは? 

家づくりでは、最初に予算を明確にしなければいけないのですが、それはそれで多くの場合土地探しが難しくなるという現実にぶち当たることになります。

こんにちは!

Simple Takasaki Studio 中村伸司です。

例えば、あなたが家づくりで準備できる自己資金が300万円として、毎月これだったら払えるだろうなーと考えている金額が70,000円だとしたら、あなたの家づくりの総予算は2800万円~2850万円になります。

仮に、住宅ローンを借りるときに必要となる経費として120万円、火災保険費用として15万円(10年間)、登記費用として30万円(表示、保存、抵当権設定)、家具・家電費用として50万円、引越しやTVアンテナ工事を含めた雑費として15万円、地盤改良工事として50万円の、合計280万円を予算計上したとしましょう。すると、土地と家に使うことができる予算は2520万円~2570万円ということになります。

では、この予算をさらに分解していってみましょう。仮に、あなたが希望するエリアの土地の平均相場単価が坪20万円だとすると、50坪の土地を購入すれば1000万円ということになり、諸経費にざっくりと70万円を計上すると、土地取得費に1070万円がかかってくることになります。

そして、先程の予算からこの費用を差し引くと、家に使える予算は、1450万円~1500万円ということになります。カーテンや庭(外構)予算も含めてです。

ここで、もしあなたが希望する家が外構やカーテンを除いたとして1800万円かかりそうだとしたら、450万円~500万円もの金額がオーバーしまうことになってしまいます。

ですから、この場合、土地と家それぞれにおいて、価格を落としていく工夫をしていかなければいけません。

●土地の価格を落とす工夫

土地の価格を落とすには、もう少し価格が安いエリアに変更したり、同エリアでも単価の安い土地を狙ったり、あるいは土地の広さを小さくするという方法があります。

しかし単価を下げれば、立地やカタチといった土地の条件に少々難があり売れ残っている土地を狙っていくことになるので、なかなか思い切ることができなくなります。

また、土地を狭くするにしても、更地の土地自体が、そもそも狭そうに見えてしまうがゆえに、なかなか思い切ることができなくなります。

そんな時には住宅会社に協力をしてもらい、土地に合わせてプランを描いてもえば、意外にカタチが悪い土地でも十分ゆったりとしていて、明るさや風通しも問題なかったりするんだ、ということが分かるようになります。

これだけでは450万円も500万円も落ちないので、家の方にも工夫が必要になってきます。

●家の価格を落とす工夫

家の価格を最も大きく落とすことができる方法は、“面積を小さくすること”です。材料のグレードや性能を落とすという方法もありますが、これは優先順位としては後の方です。ですから、カットできるであろう不必要なものや無駄がないかを、まずは考えるように下さい。

また、カーテン費用や庭(外構)の工事の費用もカットすることができる費用です。間取りや窓の作り方に工夫する必要がありますが、この2つの項目で100万円ぐらいカットすることができれば、家そのものへの負担を大きく軽減することができるようになります。

以上のように、土地、家、庭の3つに負担を分散することができれば、コストカットが随分としやすくなります。

こういった最善の努力なくして大幅に予算オーバーするのは決して賢い家の買い方ではないので、そのような失敗だけはしないように注意していただければと思います。

それでは、、、