基準がなく不透明な住宅価格を見極めるための知識

住宅業界には、価格表示について、これといった決まりがなく、
非常に分かりにくいがゆえに、購入する誰もが不透明さを感じられると思います。

これから家づくりをされるあなたは、家の価格について正しい知識を身に付けるようにしなければいけません。

こんにちは!

Simple Takasaki Studio 中村伸司 です。

住宅会社側は、“お客さんから高いと思われると、そもそも選んでもらえなくなる”と思っているから、『いくらですか?』と聞かれた時に、少しでも安い価格をお伝えしようとします。

ですから、ある程度商談が進み、“もうこの会社にお願いしよう!”と心に決めた後に、つまり、契約後だったり工事が始まってから、『実は・・・』という感じで追加や別途費用についてお伝えするという後出しジャンケンをするようなことになってしまうんですよね。

家の価格について知っておくべきこと家の価格を安く見せかけるテクニックとして坪単価表記というものがあります。一般的には、この坪単価という価格表示が最もポピュラーな価格判断の基準となっていますが、坪単価は、どこの会社でも安く見せかけようと思えば、いくらでも安く見せかけることが出来るので注意が必要です。

例えば、基本構造を総二階建てにすれば坪単価は安くなります。他方、平屋にすれば、坪単価は高くなります。つまり同じ面積でも、1階の面積の大小によって坪単価は大きく違ってくるということですし、また、家の面積によっても違ってくるのが坪単価です。

また、使う材料の基本ベースを落としておけば、価格を安く設定することが出来ます。

このような設定をしている会社の場合、良い断熱材を使おうとしたり、無垢材を使おうとしたら、普段から仕入れていない材料を使用することになるため、家の性能基準がどんどん上がってきている現在では、そういった会社で家を建てると、仕入れコストが高くつき、結果的に余計価格が高くなりがちなので注意が必要です。

算出する面積が延床なのか?あるいは総施工なのか?によっても坪単価は全く違ってきます。玄関ポーチやウッドデッキ、バルコニー、吹抜け、中庭、小屋裏などのスペースは、総施工には含まれますが、延床には含まれませんからね。

それから、柱間の距離(モヂュール)が91cmなのか?はたまた1mなのか?によっても坪単価は違ってきます。同じように柱が11本立っていても、91cmモヂュールなら9.1mだし、1mモヂュールならば10mになりますからね。

さらに、坪単価は工事費用がどこまで含まれているのか?によっても違ってきます。設計費用、地盤調査保証費用、工事監理費用、屋外給排水費用、照明器具費用、浄化槽費用、カーテン費用といった項目が、基本見積りに含まれていないことが多々あるからです。工事の範囲についてもしっかり確認すべきです。

いかがでしたか?最低限、これらの知識は身につけていただいた上で、住宅会社でお話を聞くようにしていただければ、目先の安さに騙されたり、いい加減さに惑わされることもずいぶんとなくなると思いますので、まずは、これらについて間違った知識を持たないように気を付けていただければと思います。

それでは、、、