分譲地を購入する際の注意点

土地から買って家づくりをしなければいけない場合、
立地や雰囲気や土地の形などが良く、
そこに住むイメージが湧きやすかったり、
自分と同じように新しく移り住んでくる人たちばかりでその一角が形成され、
それほど近所に気を使わなくていいことから、
多くの方が、新しく造成された分譲地を購入されます。

また、隣との境界が明確になっていることや、
水道や排水などのライフラインが整っていることも、
新規分譲地を購入した場合のメリットです。

しかしそんな新規分譲地も、
購入に当たって注意しておくべきポイントがあるので、
今回は、そのポイントについてお伝えしたいと思います。

こんにちは。
Simple Takasaki Studio 中村伸司 です。

まず新規分譲地は、大きく分けて
『道路が南に接している日当たりが良さそうな土地』と
『道路が南以外の方向に接していて日当たりが悪そうな土地』
の2つの分かれます。
そして、この2つで注意していただくポイントが違ってきます。

●南道路の注意点

<その1:即決しないと誰かに奪われてしまう>
あなたが日当たりの良さを求めるように、
他のみんなも日当たりが良い土地を狙っています。
もしあなたが、一瞬でも迷うようであれば、
他の誰かに奪われてしまうかもしれない…
ぐらいの危機感を持っておくことが大切です。

<その2:家に予算が回せなくなる>
需要が高くすぐ売れるということは、
価格設定もそれに比例して高いということでもあります。
その上、立地条件までいいとなれば、
資産価値も高くなることから、余計に価格設定が高くなります。

このような土地を狙っていくとなれば、
余程自己資金が準備できない限りは、
家に予算が全く回せなくなってしまったり、
最悪は、大幅に予算オーバーしてしまい住宅ローンにその負荷がかかり、
建てた後の生活に支障が出てくることになってしまいます。

<その3:丸見えで居心地の悪い家になりやすい>
南道路だと、日当たりを阻害するものがないため、
日当たりがとっても良さそうに感じます。
しかし、日当たりを阻害するものがないということは、
密集地の場合、近所から丸見えだということでもあります。
となると、プライバシー性が低く、
なんだか居心地の悪い家になってしまいます。

また、太陽の直射光はコントロールできないですし、
たとえ冬でも眩しすぎたり暑すぎたりするため、
結局ずーーっとカーテンを閉めっぱなしにせざるを得ません。
すだれを窓の向こうに垂らしたり、グリーンカーテンを作ったり、
シャッターを閉めっぱなしにしている家もありますよね(笑)

となると、明るさを殺してしまうだけじゃなく、
家の中に風を採りこみにくい家になってしまします。
これでは、今流行の自然の力をふんだんに取り入れた
パッシブ設計もなんの意味もありません。

また、多くの家が、窓の形を見ただけで、
どこにどんな部屋があるのかが一目瞭然で分かってしまうし、
ベランダを南に設けることから洗濯物も丸見えになってしまうのですが、
これでは防犯性が低くなってしまいます。

ですから、間取りだけじゃなく窓の作り方にも、
ほとんど人が知らない工夫が必要になってきますし、
また自然の力を最大限に取り入れていこうとするならば、
庭づくりにも予想を大きく上回る莫大な費用が必要になってきます。

以上が、南道路を購入する場合の注意点ですね。
では、それ以外の土地の場合はどうでしょうか?

●南以外の道路の注意点

<日当たりが悪くなる>
これは想像通りだと思いますが、
南以外の道路の土地を購入する場合の注意点はここですね。

とはいえ、南北に細長い土地であれば、
南に建つ家との間に距離がとれ、
明るさとプライバシーが同時に確保しやすいので、
こういった土地は、隠れた良い土地だったりするわけですが、
それ以外の土地は、普通の家を建ててしまうと、
ほぼ確実に、薄暗くて寒くてジメジメした家になってしまいます。

南道路に比べて、同じ立地条件の土地を、
比較的安く購入できたり、多少価格交渉ができたりというメリットはあるものの、
南道路の時と同じように、間取りや窓の作り方に工夫をしないと、
最も過ごしにくい家になってしまうので注意していただければと思います。

これらが、新規分譲地を購入する際の注意点です。
せっかく、家を建てるのであれば、
明るく暖かくて、風通しが良くて、
居心地が良くて、使い勝手がいい家がいいですよね?
また、そういった住まいづくりが理想的な予算でできるのがいいですよね?

もし、あなたがこういった住まいを望まれていらっしゃるならば、
一度弊社の住まいを見に来ていただければと思います。
どんな土地にも快適さを左右されない住まいをご覧いただけるので。。。

それでは、、、

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