設計図に隠された意外な落とし穴とは?

 

この仕事をしていてつくづく実感するのですが、

家の設計は、ホント難しく奥が深いものです。

設計とは、

ただ単純に平面となる間取りだけを考えていくものではなく、その敷地が持つ良さを最大限に活かしながらも、光や熱の採り入れ方や風の流れ、それからプライバシー面や防犯面、そして収納や動線など、日々の生活においての“暮らしやすさ”を満たす全ての条件を網羅した提案ができないといけないですし、

さらに、これらに加えて、耐震、デザイン、コストの3つの要素についてもしっかり配慮していかないといけないからですし、年齢によりライフスタイルが変化したとても、暮らしやすさを損なわないように配慮しないといけないからです。

こんにちは!
Simple Takasaki Studio 中村伸司です。

その中でもとりわけ難しいことが『デザインへの配慮』なのですが、弊社のように『シンプルさ』を追求するということは、簡単そうに見えて全く簡単ではありません…。

家の形や窓の形・位置を少し配慮することで、それなりにシンプルでお洒落にしている家がありますが、そんな家のほとんどが、あまり暮らしやすそうな間取りにはなっておらず、例えばデザインを優先させ過ぎてしまったがために窓が小さくなりすぎて、家の中が薄暗くなってしまったり、風の抜けが悪くなってしまったり、やたら閉塞感を感じてしまうような窮屈な家になってしまったり…。

また、外観的な形にこだわったせいで、とっても使いにくい間取りになってしまっていたり、収納が異常なほど少ない間取りになってしまっていたり、プライバシーや防犯面は全く無視されていたり…。

洗濯干場まで配慮していなかったせいで、洗濯物がいつも丸見えになってしまい、めちゃくちゃ生活感丸出しの家になってしまったり…。

なにより最悪なのは、大幅にコストがオーバーしてしまっていたり、耐震性をまるで無視した間取りプランになっていたり…。

さらに、デザイン性を追求する上で大切なポイントがもうひとつあります。

それは、「図面に反映されないけど実際に見えるようになるものに配慮する」ということです。

それが何かと言うと、キッチンやお風呂、それから24時間換気などの換気フード、屋根の軒先やそこから地面にかけて取り付けられる樋、それからエアコンのダクト配管&室外機、オール電化住宅であればエコキュートの本体&室外機、ガス住宅であれば、ガス給湯機&ガスボンベ、といったものです。

シンプルでデザイン性が高いなと感じる家だったとしても、よくよく見てみると、ここまで配慮している家は意外にもかなり少なかったりします。

設計図の段階ではとってもシンプルで美しい仕上がりになっていると思っていますが、実際完成してみると、“あれっ!?なんかイメージと違う…”ということになってしまいます。

シンプルさを追求するということは、一見簡単そうに見えて、実はもの凄く難しいということなんですよね(笑)

しかし、それを実現することこそ、本当のプロの仕事なので、これら全てを満たした“カッコいいのにコスパに優れていて、しかも暮らしやすい!”という住まいを私たちと一緒につくっていきませんか?

それでは、、