もし予算を無視した状態で家づくりを進めてしまった場合、間違いなく建てた後の生活が苦しくなってしまい、我慢や節約の生活を強いられることはもちろん、お金のことでケンカが絶えない空気の悪い家庭環境になってしまったり、最悪の場合、家を手放さないといけない状況を招いてしまうことになってしまいます。
こんにちは。
Simple Takasaki Studio 中村伸司です。
今回は、家そのものの費用を最小限に抑えるための工夫についてお伝えさせていただこうと思います。
☑家をコンパクトにする
すごく単純な方法ですが、これが最も重要になってきます。ここ最近は、長期優良住宅やゼロエネルギー住宅の基準を満たした家を建てることが当たり前になってきており、その結果、建築コストが数年前比べてもずいぶんと高くなっていることは明らかなので、なおのこと、いかに家をコンパクトにできるのか?が重要になってきているんですよね。
家をコンパクトにした場合に享受できるメリットについていくつかお伝えしたいと思います。
☑コストカット
家をコンパクトにすれば建築費用はもちろんのこと、家づくりのトータル予算が減れば、住宅ローンの借入金額が減り、結果、金利による出費をカットすることができるようになります。また、固定資産税も安くなりますし、家の面積が少ない=体積も少なくなるので、光熱費だってカットすることができるようになります。ましてやここ最近は、断熱基準が高いのが当たり前なので、その効果がよりいっそう高くなっているのは間違いないでしょう。
☑部屋ごとの温度差が出にくい
大きい家だと、たとえ断熱を強化していたとしても体積が大きくなる分、家全体に冷暖房が行き届きにくくなります。家がコンパクトであれば全体に冷暖房が行き届きやすくなり、家中どこにいても快適に過ごすことができますし、部屋ごとの温度差ができにくくなり、結露もよりいっそう起こりにくくなります。
☑お掃除するところが少なくなる
家が広かったり部屋が多いと、その分掃除しなければいけないところが多くなり、キレイな状態を維持していくのが大変になってきます。それに引き換え、使わないような部屋をカットしたり、無駄なスペースをカットすることで家をコンパクトにできれば、掃除をする場所がそれに伴って少なくなり、家事の負担を減らすことができるようになります。
といったところでしょうか?
しかし、これは単純に家の面積を小さくしただけで、享受できるようになるメリットではありません。
単純に家をコンパクトにしてしまった場合、生活が2つの階に分かれてしまう上に、必要なところに必要な部屋や収納がとれなくなってしまい、非常に使い勝手が悪なってしまったり、驚くほど暮らしにくく不満タラタラな家になってしまいます。
ですから、家をコンパクトにする場合においては、“同時に暮らしやすさを向上させながら”ということを考えなければいけません。
“最小限のつくりとコストで最大限の豊かさを…”
そんな住まいを私たちと一緒に創っていきませんか?